【書評】実践版 安岡正篤|リーダーに必要な「人間学」を学ぶ一冊

書評

導入文

経営者や政治家から「人生の師」として仰がれた安岡正篤。その思想を現代のビジネスや人生に活かせるように整理したのが『実践版 安岡正篤』です。
本書は、単なる人物伝ではなく、「どう実践すればよいか」にフォーカスしている点が大きな特徴です。

この記事では、『実践版 安岡正篤』の概要と要点を整理し、私の感想をまとめます。

👉こんな人におすすめ:リーダーシップに悩む人、経営者、自己啓発本を実務に落とし込みたい人。


1. 本の基本情報

  • 書籍タイトル:実践版 安岡正篤
  • 著者:北尾 吉孝
  • 出版社:プレジデント社
  • 出版年:2013年
  • ジャンル:思想/人間学/ビジネス書
  • 読了日:2025/9/28
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2. 本の概要

安岡正篤先生は、戦後日本の政治・経済界に深い影響を与えた思想家。彼の「東洋的リーダー像」や「人間学」は、現代においても示唆に富んでいます。

本書は、安岡正篤先生の思想を知り尽くした経営者・北尾吉孝氏(SBIホールディングス代表)が、経営や実生活にどう応用すべきかを実践的に解説しています。
理念の紹介にとどまらず、「どう考え、どう行動するか」という実務的な視点が特徴です。


3. 本の要点・学び

  1. 人間学はリーダーの根幹
    経営手法やテクニック以前に、「いかに人間を磨くか」がリーダーシップの基盤である。
  2. 徳と経済の両立
    安岡正篤先生の思想は、道徳と経済を切り離さず、むしろ両立させるべきだと説く。現代ビジネスにも通じる視点。
  3. 実践こそが価値
    学ぶだけでは不十分で、日々の言動・意思決定の場面で活かすことが重要。本書はその「実践法」を提示している。

4. 感想・レビュー

本書を通じて感じたのは、「思想を知る」ことと「生き方に落とし込む」ことの違いです。

私は、安岡正篤先生の著書を大学時代から読み始め、私の心の師だと思っています。
ただ安岡正篤先生の哲学は深遠で抽象的に感じやすいのですが、北尾氏は自身の経営経験と照らし合わせて説明しているため、読者が実務に取り入れやすい形になっています。

例えば「リーダーは徳を備えるべき」という言葉も、単なる理想論ではなく、実際の経営判断や組織運営にどう役立つかを具体的に解説しているのが印象的でした。

今回読み終えて、改めて安岡正篤先生の著作を読み返したいなと思っています。時間が経ったことで昔分からなかった考えなどがわかるようになっているのではないかと、私自身の成長を期待しています。
また「易経」についても勉強したいなと思いました。


5. 著者について少し

著者の北尾吉孝氏は、SBIホールディングスの代表であり、金融業界で知られる実業家。
世間を騒がせたフジテレビ問題でも行動を起こそうとするなどニュースなどで知ってはいましたが、どういった方までは知りませんでした。しかし、この本を読んで、中国文学などに精通していることなどを知り、経営の第一線に立ちながら、安岡正篤先生の思想を学び続けてきた人物であり、「実践版」と題するにふさわしい著者だと感じました。


6. こんな人におすすめ

  • 経営者やリーダーシップを求められる立場の人
  • 自己啓発に偏りすぎず、実務に役立つ学びを探している人
  • 東洋思想や人間学に関心がある人

7. まとめ

『実践版 安岡正篤』は、思想を学ぶだけでなく、それをどう行動に移すかを示してくれる実践書です。
リーダーとしての成長を求める人にとって、一度は読んでおく価値があるでしょう。

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