導入文

「株式投資で安定した配当収入を得たい」——そんな投資家の理想を、現実的な戦略として示してくれるのが本書『年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資』(著:配当太郎)です。
派手なトレードではなく、堅実に“配当金生活”を目指すための考え方と方法をまとめた一冊。
今回は、実際に読んで感じたリスク面・再投資の考え方も含めてレビューします。
1. 本の基本情報
- 書籍タイトル:年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資
- 著者:配当太郎
- 出版年:2021年
- ジャンル:投資/資産形成/株式投資
- 読了日:2025/11/8
- Amazonリンク:年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資
2. 本の概要(ネタバレなし)
本書は、「配当金で安定収入を得る」というシンプルなゴールに向けて、どんな銘柄を選び、どのように投資を継続していくかを解説しています。
特徴的なのは、少数銘柄への集中投資を前提としている点。
著者自身の実践をもとに、リスクを理解しながらも“配当で生きる”投資スタイルを提案しています。
3. 本の要点・学び
- 「配当金生活」は一朝一夕ではない
年間100万円の配当を得るには、単純計算で利回り4%の場合「約3,000万円の投資」が必要。
一気にそこまで到達するのは難しいが、再投資や積立で時間をかけて積み上げていくことが重要。 - 集中投資のリスクとリターン
本書では5銘柄程度に集中する方針が紹介されています。
一方で、分散が少ない分リスクも高く、業種バランスや景気循環への配慮は欠かせません。 - 心理的な安定をもたらす「配当」
株価が下がっても配当金が支えになるため、暴落時に慌てて売らずに済む。
「配当による安心感」は、長期投資を継続するうえで大きなメリット。
4. 感想・レビュー
読みながら強く感じたのは、「理想の投資ライフには現実的な壁がある」ということ。
年間100万円の配当を得るには、税引前で120万円、つまり4%利回りなら3,000万円の投資が必要——これはかなりのハードルです。
ただし、再投資や時間を味方につける戦略であれば、無理なく長期的に達成できる可能性があります。
著者が提案する“配当金による心理的安定”という考え方にも共感しました。
一方で、集中投資のリスクについては、もう少し慎重な姿勢が必要だと感じました。
5銘柄では、景気や業種の偏りによって損益が大きくぶれる可能性があります。
最終的に、「この考え方を理解したうえで、自分なりに分散とリスク管理を加えれば、十分に使える投資哲学」だと思います。
5. こんな人におすすめ
- 安定した配当収入を目指したい人
- 株式投資を始めたばかりで、売買に振り回されたくない人
- “配当で生きる”ライフスタイルに関心がある人
- リスクを理解したうえで、長期投資を続けたい人
6. まとめ
『年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資』は、「お金に働いてもらう」ための地に足のついた指南書です。
一発逆転ではなく、「コツコツ積み上げる力」が配当生活の本質であることを教えてくれます。
👉長期投資を考えるきっかけとして、ぜひ読んでみてください。
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