【書評】転生したらスライムだった件 30巻|リムルの「国家経営」が新たな局面へ

書評

はじめに

長く続く人気シリーズ『転生したらスライムだった件』(著:川上泰樹・原作:伏瀬)。
第30巻では、テンペストという国家を中心に、リムルたちの新たな挑戦と緊張感のある展開が描かれています。
単なる異世界ファンタジーではなく、「国づくり」「政治」「信頼」というテーマがより濃くなった一冊です。

この記事では、『転生したらスライムだった件 30巻』のあらすじを軽く振り返りつつ、見どころと感想をまとめます。


1. 本の基本情報

  • 書籍タイトル:転生したらスライムだった件 30巻
  • 原作:伏瀬
  • 漫画:川上泰樹
  • 出版社:講談社(シリウスKC)
  • ジャンル:異世界ファンタジー/転生もの/バトル
  • 読了日:2025/10/12
  • Amazonリンク転生したらスライムだった件 30巻 (講談社)

2. あらすじ(ネタバレなし)

第30巻では、テンペストが国際的な地位を固める一方で、新たな勢力との関係性が動き始めます。
これまでの巻で積み重ねてきた「信頼」「外交」「軍事」が、いよいよ交錯する段階に。

大きな戦いは一段落しながらも、次なる脅威への布石が随所に見られます。
派手なバトルよりも、リムルが「国家の長」としてどう判断し、どう動くかという政治的側面が強い巻でした。


3. 見どころ・印象に残った点

  1. リムルの決断力と成長
    今巻では、リムルがリーダーとしてより現実的でシビアな判断を下す場面が多く、初期の「お人好しスライム」とは明らかに違う成長を感じます。
  2. 部下たちの活躍と関係性
    シオンやベニマルなどの幹部たちが、リムルの意図を汲みながら独自に動く姿も印象的。
    組織としてのテンペストの成熟が描かれています。
  3. 次章への布石
    終盤では、次の「国際会議」や「新たな敵勢力」を予感させる描写もあり、31巻以降の展開に期待が高まります。

4. 感想・レビュー

第30巻は、シリーズの中でも“転換点”のような巻でした。
リムルが国家運営の中で苦悩しつつ、理想と現実の狭間で決断する姿に「王」としての風格が出てきた印象です。

テンペストが単なるモンスター国家から、真の多民族国家へ進化していく過程も丁寧に描かれ、読後の満足感が高い一冊でした。単純にリムルを頂点とするテンペストの仲間たちが圧倒的に強い戦闘シーンも面白いですが、政治的な駆け引きや裏で糸を引く人間模様などが入るとより私の好奇心や好みをくすぐります。

そのため、第30巻は戦闘シーンよりも会話や会議が多めで、「人間ドラマ」としての深みを感じる巻でもあります。
長期シリーズながら、テーマの深化が感じられる点が『転スラ』の魅力ですね。


5. こんな人におすすめ

  • 異世界ファンタジーが好きな人
  • 転スラシリーズを追っている読者
  • 戦闘だけでなく「国づくり」や「政治」を描いた作品が好きな人
  • キャラクターの成長や関係性をじっくり楽しみたい人

6. まとめ

『転生したらスライムだった件 30巻』は、戦いの興奮よりも、リムルたちの「生き方」や「選択」が心に残る巻です。
物語は次の大きな局面へと進もうとしており、シリーズファンなら見逃せない内容。

👉気になる方は、ぜひチェックしてみてください!
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